2014年に世界遺産に登録され、敷地内に3つの国宝がある富岡製糸場。
群馬県の富岡市に位置し、東京からは在来線で片道3時間ほどで足を運ぶことが出来ます。
近代的な大工場で女性が働き、技術を習得する姿は、まさに女性活躍社会の先駆け。
今回はそんな富岡製糸場へ休日を利用して日帰りで行ってきました。
施設内では限りなく当時のままで再現された建物を見ることが出来ます。
本記事では、✔工場へのアクセス ✔実際に見られる建物 をご紹介するので
これから群馬へ足を運ぶ方は予習として、群馬へ遠くて行くことが出来ない方には工場の雰囲気を味わって頂けると嬉しいです!
富岡製糸場とは
昔から養蚕が盛んだった「富岡」に、明治5年、生糸輸出に近代国家建設への活路を見出した政府は、西洋の先進技術を導入して器械製糸のモデル工場を設立します。それがこの「富岡製糸場」です。
工場設立に関わったのは、日本の近代経済の親と言われる「渋沢栄一」やその従兄弟「尾高惇忠」、指導員としてフランスからやってきた「ポール・ブリュナ」が知られています。
当時の日本では珍しく女性の雇用を促進し、質の良い生糸を能率よく大量生産するために革新を続けました。
その技術は国内だけでなく世界中に影響を与え、2014年には世界遺産として登録されました。
東京から電車・新幹線でのアクセス
富岡製糸場へは、
高崎駅→「上信電鉄」下仁田行きで「上州富岡駅」→徒歩で10分ほど
となります。
高崎駅へは、「電車」・「新幹線」と2つのアクセス方法があります。
電車を利用する
電車を利用する場合は、「上野東京ライン」が乗り換えが少なくておすすめです。
品川・東京・上野・赤羽などの主要な駅→川崎駅(直通)
※東京駅からは各駅停車で約2時間ほどの乗車時間
費用も片道¥2,000程度なので十分抑えられます。
バスでの乗車も検討しましたが、筆者が調べたタイミングでは、
費用があまり変わらなかったため電車に揺られながら向かうことを選びました。
新幹線を利用する
新幹線を利用する場合は、北陸新幹線で敦賀行に乗車し高崎駅へ向かいます。
東京・上野・大宮駅→川崎駅(直通)
※東京駅からは47分の乗車時間です。
移動時間を短縮したい方には圧倒的におすすめ。金額は片道¥5,020です。
疲れている帰路だけ利用するのもよさそうですよね。
いずれも都心部からのアクセスは簡単なので、ご自身の観光スタイルに合った方法で訪れてみてくださいね。
現在も見られる施設
今回は30分おき程度で開催されている有料(\200)のガイドツアーに参加しましたので、
ガイドさんの説明もふまえてご紹介していきます。
まずはじめに、施設内の建物は”世界遺産”ということもあり、修繕を繰り返してはいるものの当時の建物を崩さずなるべくそのままの形で現在まで残されています。
そのためレンガの様子や、建物に使用されている木々などは昔のまま使用されており、かなり年期が感じられます。
①東置繭所(国宝)
入り口に入ってすぐ真正面に現れるのがこの「東置繭所」。
富岡製糸場と聞いて、一番に思い浮かべるのがこの赤茶色のレンガを用いた建物ではないでしょうか?
アーチ状の正面のレンガには設立年の「明治5年」という文字が刻まれています。
この建物は「木骨煉瓦造」という西洋の建築方法を用いながら、屋根は日本瓦で葺くなど、日本と西洋の技術を融合させた建物なのだそう。
縦の柱に使用されているのが「スギ」、横が「マツ」と異なる木が使われているのも説明を聞いていて面白いなと思いました。
木の柱が丸出しで回りがレンガに囲まれている日本の建築物ってなかなか見ないですよね。
ガイドさんも珍しい建築方法であると説明されておりました。
②繰糸所(国宝)
実際に使用されていた機械を見ることができます。
③女工館 宿舎
器械製糸の技術を教えるために来日したフランス人女性教師4人の宿舎です。
④社宅76
既婚男性が家族と暮らしていた社宅です。
現在はお蚕生育状況のライブ映像を配信しているようで、実際に生きている蚕を見ることができました!
苦手な方もいるかもしれないので写真は添付しませんが、幼虫たちが元気そうにうねうね動いていました。
改めて絹とは生き物から作られているものなのだな~と実感しました。
富岡シルクギャラリー
東置繭所には富岡シルクを販売している「富岡シルクギャラリー」がありました。
実際に見て触ってみると、上品なシルクから質の良さを感じることができます。
スカーフやヘアアクセサリー、ストラップなどが販売されています。
そのほかにも、「主長館」「西置繭所(国宝)」など見どころがたくさんあり、学びも多く、大変興味深い施設でした。
番外編1 おっきりこみうどんを食べる
富岡製糸場の出口正面にある「はや味」さんで、群馬名物の「おっきりこみうどん」を頂きました。
おっきりこみうどんとは生麺のまま具材と煮込むうどんで、包丁で“切り込み”を入れ、切っては入れ、切っては入れを繰り返すことから自然と「おっきりこみ」と呼ばれるようになったそうです。
1,050で具沢山のおいしいうどんを食べることができました。
周辺のお土産屋さんでも持ち帰り用のおっきりこみうどんを購入できました。お土産にもぴったりですね。
番外編2 高級国産シルク「富岡シルク」をふるさと納税で富岡シルク
富岡市のふるさと納税の返礼品が「富岡シルク」だとご存じでしたか??
この記事を書いている筆者も実は製糸場に訪れた際の案内板で知りました。
スカーフはもちろん、枕カバーや富岡シルク石鹸など、種類豊富な返礼品があったのです。
今年のふるさと納税の納税先を決めていない方はぜひチェックしてみてくださいね!
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さいごに
いかがでしょうか。
富岡製糸場は施設の歴史を知り、学ぶことができる観光地なので、お子様を連れたご家族も多く訪れていました。
ガイドツアーは有料となりますが、説明もわかりやすいため、良かったら時間を合わせて参加してみてくださいね。
以上、富岡製糸場のご紹介でした。最後まで読んでいただきありがとうございます。
そのほかにも都内から行ける観光地をご紹介しているので併せてチェックしていただけたら嬉しいです。